こんにちは、けいとです。
先日の「一眼レフとミラーレスの違い オススメはどっち?」の記事では、一眼とミラーレスの違いについて書いてみました。
今回はカメラを使う中で最も基本的な用語と言ってもいい『絞り』と『シャッタースピード』について解説したいと思います!
初心者の方はこれを覚えるだけでも、写真の撮り方のコツが少し掴めるのではないかなと思います。
写真を始めたてで、今はおまかせ設定で撮ってるけど少しレベルアップしたい…という方にオススメの内容となっています!
それでは早速いってみましょう!
カメラで写真を撮る仕組みとは?
絞りとシャッタースピードを説明しようと思うと、まずはカメラを使って写真が撮れることの仕組みから説明する必要があります。
というかこの仕組みが分かれば絞りとシャッタースピードに関しては簡単に理解できると思います!
まずカメラにはレンズ、イメージセンサー、シャッターというものが付いています。形や大きさは違えど、これらはカメラには絶対に内蔵されているものですね。
写真を撮る時にはレンズを通して入った光(景色)がカメラ内部のイメージセンサーに当たることでその光をデータとして記録することができるのですが、このイメージセンサーの直前にはシャッターがあり、普段はイメージセンサーまで光が届かないようになっています。
シャッターボタンを押すとこの内部のシャッターが開き、その瞬間だけ光がイメージセンサーに当たるということですね。
シャッターを切ると写真が撮れるのはこういう仕組みです。
ちなみにこれはフィルムカメラでも同じで、フィルムの場合はイメージセンサーの場所にフィルムがあり、シャッターが開いたときにフィルムに光が当たって写真が焼き付くということですね。
そしてこのカメラに入る光の量が多いほど写真は明るくなり、逆に光が少なければ写真は暗くなります。
ここで本題に戻って簡単に説明をしますと、絞りはレンズから入る光の量を、シャッタースピードはシャッターが開いている時間を調節します。
つまり絞りとシャッタースピードは、写真を撮るときにイメージセンサーに当たる光の量を調節する機構なわけですね!
絞り(F値)って何?
上述の通り、絞りはレンズから入る光の量を調節する機構です。
レンズの中に備わっており、光が入る穴の大きさを変更することで、取り込める光の量を物理的に調節しています。
絞りが小さければその分多くの光がレンズに入り、逆に絞りが大きくなるとレンズに入る光は少なくなる、という具合ですね。
そしてレンズに入る光の量は写真の明るさに直結するため、単純に言えば絞りが小さい方が明るい写真を撮りやすい、ということになります。
レンズに入る光の量を数値化したものをF値と呼び、このF値が低いほど多くの光がレンズに入っていることになります。
またF値の最小値(絞り開放値)はレンズごとに違っており、最小値が低いレンズほど多くの光を取りこめる、いわゆる『明るいレンズ』と呼ばれるものになります。
また、絞りは写真のピントが合う範囲にも大きく影響します。
絞りを小さくすることでピントが一点に合いやすくなり、その結果ピントが合っていない部分に強いボケが発生します。うまくボケを出すことで被写体や見せたい部分を際立たせることが可能になります。
逆に絞りを大きくするほど写真全体にピントが合いやすくなり、ボケは出にくくなる反面、全体がはっきりした写真を撮ることができます。全体を見せたい風景写真などではこちらが用いられやすいかもしれませんね。
これらのことから、絞りは写真の見え方に直結するものであり、このことを知っているだけで完全初心者からひとつ上にレベルアップできることは間違いないでしょう!
シャッタースピードって何?
最初に述べたことのおさらいになりますが、カメラはレンズから入った光がイメージセンサーに当たることで写真を撮る仕組みになっています。しかしイメージセンサーは光が当たればそれをすべて写真に撮影してしまうため、普段は光を取り込むことのないよう、イメージセンサーの前には光をシャットアウトするシャッターがついています。
そしてシャッターボタンを押すとこのシャッターが開き光が完全に取り込まれるわけですね。
シャッタースピードとはその名の通り、このシャッターが開いている時間のことを言います。
ここからは絞りと似た話になりますが、シャッターの開く時間が長い=多くの光がカメラに取り込まれる、ということになります。
さて、光が多く取り込まれると写真はどうなるでしょう?
そう、明るくなるんですね!
カメラの仕組み、知ってみれば簡単でしょう?
またシャッタースピードには別の使い方もあり、たとえば流れる水を撮る際、シャッタースピードを変えることで水の動きをより細かく写し出すことができます。
具体的にはシャッタースピードを短くすれば水が止まったように、長くすれば水の流れを鮮明に写せます。
よく星の動きが線になって写っている写真がありますが、あれはシャッターを何時間も開きっぱなしにしてずっと撮影しているわけですね。
ただし、シャッタースピードをいじることは思っているより簡単なことではないのです。
前述の通り、カメラはセンサーに光が当たっているとそれがどんな景色であっても写真として記録します。基本的には日中の明るいところでは、シャッターが開く時間というのは数千分の1秒という非常に短い時間になります。
ではシャッタースピードを変更し、たとえば0.5秒という比較的長めの時間シャッターを開いておきましょう。
その0.5秒の間に、被写体やカメラ自体が動くと写真はどうなるでしょう。
正解は『ブレてしまう』んですね。
カメラは撮影者が撮りたいものをそのまま写してくれるわけではありません。設定の通りに光を取り込み、取り込んだ光を写真として残しているだけです。
つまり撮影中にカメラに映る景色が動いてしまえば、その動きも忠実に写真に残ってしまいます。これがいわゆる『ブレ』の正体です。
ちなみに夜間や暗いところで写真がブレやすいのもここに原因があります。暗いところではそもそも光が少なく、シャッターを開けても十分に光が取り込みにくくなります。
そこで光を多く取り込むため、特に設定していなければカメラはシャッターを開く時間を長くします。そのため手に持ったカメラがわずかでも動いてしまうと、その動きが写真に残ってしまいます。手ブレというやつですね。
このように、シャッタースピードは使いこなすことで様々な表現ができ幅の広い写真が撮れるようになりますが、一方でブレを生み出しやすくなるという難しさもあります。
優先モードを使いこなそう
さて、ここまでで絞りとシャッタースピードに関しては概ね理解できましたでしょうか。
では次はそれぞれの設定のやり方です。
カメラには様々なモードがあります。おまかせモード、夜景モード、ポートレートモード…などですね。
実はこの中に絞り優先モード、シャッタースピード優先モードというものがあるのをご存知でしょうか。
おまかせモード等では被写体に合わせてカメラが自動でF値やシャッタースピードなどを調整してしまいます。良く言えば無難に撮れますが、悪く言えばあまり面白くはないんですね笑
カメラを使っているとやっぱりボケを綺麗に作りたい、水の流れを表現したい、自分だけの設定で写真を撮りたい、と思うものです笑
そんな時にはこの優先モードを使うことで、自由にF値とシャッタースピードを設定することができるのです!
絞り優先モード
絞り優先モードはカメラには『A』と表示されることが多いです。これはその名の通り、F値を固定してシャッタースピードはカメラに任せるというものです。
絞りは主にピントとボケを調整するために使うことが多いですが、F値を小さくすることで光を多く取り込めるようになるため、相対的にシャッタースピードを短くすることもできます。
普通に写真を撮る限りではシャッタースピードは短い方が撮影しやすいため、ピントやボケをある程度保ちつつ明るさの調整にも使えるということですね。
ちなみにこのモードはすごく扱いやすいので、普段使い用のモードとしても使用する方が多いですね!
シャッタースピード優先モード
シャッタースピード優先モードは絞り優先とは逆に、シャッタースピードを固定して絞りはカメラに任せるモードです。カメラには「Tv」や「S」と表示されることが多いです。
上でも述べたようにシャッタースピードを変えることで様々な表現の写真が撮れます。特に動きを表現したい場合に活用するときが多いかと思います。
また夜景などを撮影する場合、絞り優先モードでは自分の思っている明るさの写真にならないことがあります。そんなときにはシャッターを長めに開けることでキレイに写る場合が多いです。もちろん手ブレ対策は必要ですけどね。
おわりに
いかがだったでしょうか。
基本的には絞りはレンズの大きさを変えて明るさとピントに影響するもの、シャッタースピードはシャッターが開く長さを変えて写真の動きに影響するもの、という認識でOKだと思います!
この2つを活用しながら写真を撮るだけでカメラはグッと面白くなるので、ぜひ参考にしていただければと思います!
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